2013年02月12日
インフレータブルボート(ゴムボート)の選び方
こんにちは!松永です。
先日のキャンピングカーショー2013で、様々なお客様とお話させて頂きました。
その中で、インフレータブルボート(ゴムボート)の強度(引裂き)や剛性についてのご質問が多かったので、そのあたりをまとめてみました。
まず、インフレータブルボート(ゴムボート)の強度や剛性は、ボート布に使用されている糸によるところが大きいのです。
もうちょっと詳しく御説明すると、糸の太さ、材質、打ち込み数が大事なってくるのです。
1100デシックスなどという言葉をカタログ等ではよく見ますが、簡単に言うとこれが糸の太さです。
厳密にはデシテックスは糸10,000m当たりのグラム数のことであり、1,100デシテックスとは糸10,000m当たり1,100g、462デシテックスとは糸10,000mあたり462gの糸のことなのですが、簡単に概念として糸の太さと考えてもそんなに問題ないことだと思います。
この糸が太いと、引裂き強度が上がり、高圧で空気を入れることが出来るようになり、ボートの剛性が上がります。
剛性が上がると、よじれず、水の抵抗が少なくなり、スピードアップと燃費向上につながるわけです。
逆に剛性が弱いと、走行中よじれてしまい、波にもまれ走行が不安定になってしまい、怖い思いを洋上でしてしまうかもしれません。
また、太さだけではなく、1インチあたりの糸の縦・横の打ち込み数も大きな影響を与えます。
例えば1インチ当たりの糸の打ち込み数が縦・横23×23本のボート布と26×28本のボート布ではまるで違ってきます。
打ち込み数が多いと、当然伸縮性がなくなり剛性が強くなります。
そして糸の材質。
世界の基準ではポリエステルの糸なのですが、日本にはナイロンの糸を使用しているボートもあります。
ナイロンはやはり伸びやすいので、ボートの剛性はポリエステルに比べ弱いものになってしまいます。
ナイロンにもナイロン6とナイロン66という二つのナイロンがありますが、特にナイロン6を使用したボート布を使用しているボートはとてもじゃないですけど、私はお勧めはできません。
最後に糸の太さや材質、打ち込み数は、チューブに注目されがちですが、ボートの底布の糸の太さや材質、打ち込み数もよく確認して下さい。
底布は一番波の抵抗を受け、デザインが崩れてはダメなところです。
チューブは1,100デシックスの糸を使っているのに、底布は462デシックス・・・なんていうボートは正直どういう基準で設計しているのか疑問です。底布こそ硬いことが必要なのです。底布もしっかり確認されることをお勧めします。
ボート布の厚さについても良く聞かれることなのですが、動体としてボートを捉えた場合、ボート布の厚さは引裂き強度及び剛性には影響ないと思って頂いて構いません。
とにかく、糸の太さ・糸の材質・糸の打ち込み数で、ボートの引裂き強度・剛性は決まってくるのです。
チューブと底布の糸の太さと材質、そして糸の打ち込み数、これが楽しく安心して使用できるインフレータブル(ゴムボート)を選ぶ上で、非常に大事なポイントですので、そこを良く見極めてボートをお選び下さいね!
JOYCRAFT-SHOP.COM
マリーナ リトル オーシャン 東京 ゴムボート館
先日のキャンピングカーショー2013で、様々なお客様とお話させて頂きました。
その中で、インフレータブルボート(ゴムボート)の強度(引裂き)や剛性についてのご質問が多かったので、そのあたりをまとめてみました。
まず、インフレータブルボート(ゴムボート)の強度や剛性は、ボート布に使用されている糸によるところが大きいのです。
もうちょっと詳しく御説明すると、糸の太さ、材質、打ち込み数が大事なってくるのです。
1100デシックスなどという言葉をカタログ等ではよく見ますが、簡単に言うとこれが糸の太さです。
厳密にはデシテックスは糸10,000m当たりのグラム数のことであり、1,100デシテックスとは糸10,000m当たり1,100g、462デシテックスとは糸10,000mあたり462gの糸のことなのですが、簡単に概念として糸の太さと考えてもそんなに問題ないことだと思います。
この糸が太いと、引裂き強度が上がり、高圧で空気を入れることが出来るようになり、ボートの剛性が上がります。
剛性が上がると、よじれず、水の抵抗が少なくなり、スピードアップと燃費向上につながるわけです。
逆に剛性が弱いと、走行中よじれてしまい、波にもまれ走行が不安定になってしまい、怖い思いを洋上でしてしまうかもしれません。
また、太さだけではなく、1インチあたりの糸の縦・横の打ち込み数も大きな影響を与えます。
例えば1インチ当たりの糸の打ち込み数が縦・横23×23本のボート布と26×28本のボート布ではまるで違ってきます。
打ち込み数が多いと、当然伸縮性がなくなり剛性が強くなります。
そして糸の材質。
世界の基準ではポリエステルの糸なのですが、日本にはナイロンの糸を使用しているボートもあります。
ナイロンはやはり伸びやすいので、ボートの剛性はポリエステルに比べ弱いものになってしまいます。
ナイロンにもナイロン6とナイロン66という二つのナイロンがありますが、特にナイロン6を使用したボート布を使用しているボートはとてもじゃないですけど、私はお勧めはできません。
最後に糸の太さや材質、打ち込み数は、チューブに注目されがちですが、ボートの底布の糸の太さや材質、打ち込み数もよく確認して下さい。
底布は一番波の抵抗を受け、デザインが崩れてはダメなところです。
チューブは1,100デシックスの糸を使っているのに、底布は462デシックス・・・なんていうボートは正直どういう基準で設計しているのか疑問です。底布こそ硬いことが必要なのです。底布もしっかり確認されることをお勧めします。
ボート布の厚さについても良く聞かれることなのですが、動体としてボートを捉えた場合、ボート布の厚さは引裂き強度及び剛性には影響ないと思って頂いて構いません。
とにかく、糸の太さ・糸の材質・糸の打ち込み数で、ボートの引裂き強度・剛性は決まってくるのです。
チューブと底布の糸の太さと材質、そして糸の打ち込み数、これが楽しく安心して使用できるインフレータブル(ゴムボート)を選ぶ上で、非常に大事なポイントですので、そこを良く見極めてボートをお選び下さいね!
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Posted by First Port at 18:14│Comments(0)
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